福井の国宝を見に行きたい。そう考えている方向けに、今回は小浜市の寺院である明通寺「本堂」と「三重塔」をご紹介します。福井県内に重要文化財は28件50棟ありますが、その中でも2023年時点で国宝に指定されているのはこの明通寺の「本堂」と「三重塔」のみ。明通寺の場所や行き方についても解説しています!
大同元年(806)征夷大将軍・坂上田村麻呂創建の寺院
明通寺の「本堂」と「三重塔」は福井県で唯一の重要文化財、国宝に指定されています。(2023年時点)松永地区の奥にあたる場所で、幽谷と呼ぶにふさわしい深い山間に建っているのが特徴。
「三重塔」は文永7年(1270)、鎌倉時代中期に再建、昭和32年に解体修理が行われました。
上層へ行くにしたがい寸法を減らした、均衡のとれた構成美。和様を基調としていますが、初層に拳鼻を用いる点に大仏様の要素が現れているとされており、この表現方法の中では最古例と言われています。
明通寺の創建1,200年となる2006年には、記念として初層内部が一般公開されたこともありました。
「本堂」は正嘉2年(1258年)、鎌倉時代中期に再建、大正12年に解体修理を行っています。
石垣の基壇上に建つ入母屋造で、今では希少な檜皮葺きの建物。再建・修理を経ても、その堂々たる姿が現代まで保存されてきたということに感動を覚えるほどのどっしりとした存在感。
和様を基調としながらも、内部の構架には禅宗様の要素も取り入れています。
明通寺の場所と行き方について
明通寺へは基本的に自家用車かタクシーで行くことになります。
国道27号線を通って行く場合、「北陸コカ・コーラボトリング株式会社」さんや「昭和シェル27号小浜SS」さんが建っている交差点で南へ曲がると福井県道・滋賀県道23号線(小浜朽木高島線)に切り替わります。そのまま進んで行くと明通寺専用の駐車場看板が見えてくるので、通り過ぎないよう駐車してください。
最寄となる駅はJR東小浜駅・JR新平野駅の2か所がありますが、東小浜駅であれば電動のレンタサイクルもあるので、自然を感じながら向かいたい方はこちらも検討するといいでしょう。レンタル料金は大人が最大8時間以内で1,520円です。(距離は約4.0kmです。レンタル台数に限りがあること、利用時間、天候などにご注意ください)
寺名 | 明通寺 |
住所 | 福井県 小浜市 門前 5-21 |
参拝時間 | 【3月~11月】9:00 ~ 17:00 【12月~2月】9:00 ~ 16:30 |
電話番号 | 0770 – 57 – 1355 |
駐車場 | あり |
ホームページ | https://myotsuji.jimdofree.com/ |
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